学科4 鉄骨構造の特徴、ポイント、項目

鉄骨構造の特徴、ポイント、項目
鉄骨構造の特徴は、
鉄骨構造は、5年以上、毎年4問出題されている、練習必須事項です。
ボリュームが大きいですが、ポイントを押さえれば確実に得点できます。
一問一答形式の練習は、167問あり、非常にボリュームが大きいです。「木材」や「建築士法」と比べると、4倍の分量です。
鉄骨構造は、ボリュームが最大級であり、学習のはじめに取り組むことは絶対におすすめしません。登山初心者がいきなり薄着で富士山に登頂するようなものです。まずボリュームの少ない「木材」や「建築士法」を先に学習して、簡単な学習ですぐ得点できる楽しさを実感して欲しいです。

参考書をお持ちでない方向けに、以下に特に重要な(頻出の)ポイントをいくつか書いて行きます。(→ここから先は、読み飛ばしてもかまいません。①まで飛びましょう)また、降伏点、引張強さなど、用語が多く出てきますが、あなたが、単純に学科試験をクイズ問題と捉えられるなら、用語に対して反射的に答えられるよう練習すれば良いです。意味が気になってしまう人はネットで検索すれば2,3分で分かりやすい解説を読めますから、調べながら学習を進めるとよいでしょう。これは前者後者どちらが良いということではなく、自分のタイプに合わせて学習を進めた方が効率がよいということだけです。どちらがいいか悩んでしまう人は、まずパッとどちらかに決めてやってみることです。ある程度(10~20分程度でよい)やってみて、あ、向いてない、と思ってみたら別の方に切り替えればよいです。大切なのはどちらのタイプなのか見分けることではありません。学習を進めていくことが、最も大切なのです。

降伏点/引張強さ=降伏比
降伏比が小さいほど、塑性化したあと変形する能力が高い。
これを靭性が高いという。
鋼材は、高い強度のもの(降伏点が高い、引張強さが大きいもの)でも、ヤング係数はほぼの同じため、断面が同じならばたわみ(弾性たわみ)は変わらない。
鋼材は、含まれる炭素量が増えると強度は上がり(引張強さ、降伏点が上がる)ますが、そのかわり、伸びやすさ、塑性化後の変形性能(靭性)が下がり、また、溶接もしにくくなります。
鋼材の規格
例 SN490B
S=steel(鉄)
N=建築構造用圧延鋼材(他にS,M等があり、それぞれ鋼材の種別を表す)
490=引張強さの下限値
B=B種=シャルピー衝撃値の規定がある。⑤参照。
厚さ12mm以上で、降伏点と降伏比の上限を規定している。
(A、B、Cとあり、それぞれ意味があります。ネットで検索してみましょう)
鋼材の規格は、SN490Bが近年の頻出事項です。
SS材、SM材、SN材について押さえておけば良く、ネットで検索すると、ポイントが出てきますので、検索してみましょう。
シャルピー衝撃試験
シャルピー衝撃値が大きいほど、靭性が大きい。脆性破壊を起こしにくいとされます。金属材料の靭性を評価する方法の一つです。「金属」の項でも出てくるので、必ず覚えましょう。頻出事項です。
「鉄骨構造」では、SN材には、A種ではシャルピー衝撃値の規定が無く、B、C種では規定がある。というのが頻出です。
以上のように、頻出項目が、全部で20項目程度あります。ここでは全部を記述することはしませんので、ご自分で参考書を用意することをおすすめします。

繰り返しになりますが、鉄骨も基本サイクルを回すことが基本です。
一問一答形式の練習(西尾の一問一答では167問になりました)
テキストを読む
一問一答形式の練習か過去問・類問
です。

テキストをお持ちでない方向けに、項目だけ記述しておきます。ネットで検索する時などに活用して下さい。
1、 鉄骨構造の特徴(長所短所)
2、 降伏比
3、 鋼材の規格(SS材SM材SN材、BCR、STKR)
降伏点と降伏比の上限規定、溶接性の確保、板厚方向の特性、シャルピー衝撃値
4、 機械的性質
降伏点、引張強さ、降伏比
5、 許容応力度
基準強度F、長期許容応力度、短期許容応力度、許容支圧応力度、圧縮・引張・曲げ・せん断
6、 高力ボルト接合
F8T・F10T・F14Tの降伏強さ、引張強さ
摩擦接合、引張接合、許容せん断応力度(の低減)
ピッチ、孔径、最小縁短距離

7、 ボルト接合
8、 溶接接合
熱影響部、溶接金属、溶接ひずみ、パス間温度
完全溶け込み溶接(突合せ溶接)、隅肉溶接、部分溶け込み溶接
エンドタブ、柱接合部の溶接、溶接部の有効断面積、溶接記号
9、 高力ボルト接合と溶接の併用
10、 座屈
有効細長比、座屈の許容応力度、断面二次半径、
11、 細長比
12、 座屈長さ
13、 圧縮、引張、曲げ材の算定、許容応力度
横座屈、横補剛材、箱形断面部材、たわみの制限
14、 局部座屈
幅圧比制限
15、 スチフナー
中間スチフナー
16、 スカラップ
ノンスカラップ工法
17、 保有耐力接合
継ぎ手位置、積載荷重、メタルタッチ継ぎ手
18、 筋交い
偏心K形筋交い、破断耐力、降伏耐力、水平力の割り増し、有効断面積
19、 柱脚
露出柱脚、根巻き柱脚、埋め込み柱脚
20、 耐震計算

コメント

人気の投稿